【英字新聞読解のコツ!】日本が航空機用の次世代水素エンジンの開発に着手します!

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地球温暖化が問題となり、去年のG20などでも主要な話題として取り上げられています。

【英字新聞読解のコツ!】G20は、地球温暖化の制限と石炭融資の気候目標に同意したが、確固たるコミットメントがない!
今日は、G20の話題です。 主に、地球温暖化について話し合われたようです。 でも、宣言はされたものの、実際の活動は???なようで…。 このあたりのことについで、記事では結構辛らつに書いています。 では、記事を読んでい...

地球温暖化を防ぐためには、二酸化炭素を出さないということの努力が大事になってきています。

その中で、水素航空機の開発が進んでいます。

日本は、航空機開発という面ではずっと遅れてきたので、これに国を挙げて取り組むようです。

宇宙航空研究開発機構(JAXA)の水素燃料を使った技術を民間に移して、日本の水素航空機産業のサポートをしようとしているようです。

今日は、この話題を取り上げようと思います。

まずは、記事全体を読んでみたいと思います。

Japan to develop next-gen hydrogen engine for aircraft
The Education, Culture, Sports, Science and Technology Ministry and the Japan Aerospace Exploration Agency (JAXA) will begin development of a next-generation aircraft engine that uses liquid hydrogen as fuel in fiscal 2022.
文部科学省と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2022年度から液体水素を燃料とする次世代航空機エンジンの開発を開始します。

Hydrogen-powered aircraft that emit no CO2 may someday become mainstream, so Japan wants to secure the core technologies in order to enhance the international competency of its aviation industry.
CO2を排出しない水素航空機がいつか主流になるかもしれないので、日本は航空産業の国際力を高めるためにコア技術を確保したいと考えています。

JAXA has experience in using liquid hydrogen as fuel for rockets. The agency will continue its research and development of pumps to send the fuel to engines, combustor chambers and materials for tanks until fiscal 2030, and the developed technologies will be transferred to domestic manufacturers and others.
JAXAはロケットの燃料として液体水素を使用した経験があります。機関は、燃料をエンジン、燃焼器室、タンクの材料に送るポンプの研究開発を2030年度まで継続し、開発した技術を国内メーカーなどに移転する。

Research and development for zero-emission aircraft is already taking off in the United States and Europe with an eye on the 2030s, when the current fleets of large passenger planes will start nearing their decommissioning.
ゼロエミッション航空機の研究開発は、現在の大型旅客機の航空機たちが廃止措置に近づき始める2030年代に向けて、米国とヨーロッパですでに始まっています。

European aviation giant Airbus aims to commercialize a hydrogen-powered aircraft by 2035.
ヨーロッパの航空大手エアバスは、2035年までに水素航空機の商業化を目指しています。

では、1文ずつ文章を細かく見ていこうと思います。

The Education, Culture, Sports, Science and Technology Ministry and the Japan Aerospace Exploration Agency (JAXA) will begin development of a next-generation aircraft engine that uses liquid hydrogen as fuel in fiscal 2022.
文部科学省と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2022年度から液体水素を燃料とする次世代航空機エンジンの開発を開始します。

文部科学省と宇宙航空開発機構(JAXA)は、2022年度(fiscal 2022)から液体水素を燃料とする(uses liquid hydrogen as fuel)次世代航空機エンジンの開発(development of a next-generation aircraft engine)開始します(will begin)

日本の文部科学省とJAXAが液体水素を使った次世代航空機エンジンの開発をします。

2022年度から開始するということは、この4月から開始するということ。

かなり急いでいる感じがします。

航空機は、ジェット燃料を使って飛んでいます。

つまり、石油を使って飛んでいる。

これの燃料を石油ではなく、液体水素を燃料にするようにしようと考えている。

“fiscal 2022″で「2022年度」という意味。たまに使う表現です。

“uses liquid hydrogen as fuel”で「液体水素を燃料とする」と訳しています

完全に訳すると「液体水素を燃料として使う」ということです。

ここでの”as”は「~として」という意味で使われています。

Hydrogen-powered aircraft that emit no CO2 may someday become mainstream, so Japan wants to secure the core technologies in order to enhance the international competency of its aviation industry.
CO2を排出しない水素航空機がいつか主流になるかもしれないので、日本は航空産業の国際力を高めるためにコア技術を確保したいと考えています。

CO2を排出しない(emit no CO”)水素航空機がいつか主流になるかもしれない(may someday become mainstream)ので、日本は航空産業の国際力(the international competency)高めるために(in order to enhance)コア技術を確保したいと考えています(wants to secure)

自動車はすでに電気自動車や水素自動車に移行を始めています。

一方で、航空機はまだまだ、CO2を排出しないものを動力源としたものへの移行が進んでいません。

燃料をエコなものにしようとするということや、省エネにするようにしている段階です。

でも、いつかは、水素航空機が主流になる可能性が高いので、国として国際競争力を確保したいと考えているということのようです。

“the international competency”で「国際力」と訳しています

“competency”は「資格、能力」という意味があります。

“in order to enhance”で「高めるため」と表現しています。

“in order to ~”は「~のために」という、超基本的な熟語。

“enhance”は「高める、強める、強化する」という動詞です。これも、基本的な単語です。

JAXA has experience in using liquid hydrogen as fuel for rockets. The agency will continue its research and development of pumps to send the fuel to engines, combustor chambers and materials for tanks until fiscal 2030, and the developed technologies will be transferred to domestic manufacturers and others.
JAXAはロケットの燃料として液体水素を使用した経験があります。機関は、燃料をエンジン、燃焼器室、タンクの材料に送るポンプの研究開発を2030年度まで継続し、開発した技術を国内メーカーなどに移転する。

JAXAはロケット燃料として水素を使った(using liquid hydrogen as fuel)経験があります(has experience)

機構は、燃料をエンジン、燃焼器室、燃料タンクに送る(to send the fuel) ポンプの研究開発(research and development of pumps)を2030年度まで継続し(will continue)、開発した技術を国内メーカーなどに移転する予定です(will be transferred)

JAXAはすでにロケットの燃料として、液体水素を使った経験がある。

なので、その仕組みはすでに開発していて、それを2030年まで続けることにしている。

燃料をエンジンや、燃焼器室、燃料タンクに送るポンプの研究開発を継続させる。

そして、その技術を国内メーカーなどに教えて、日本の競争力を高めようというのが狙いのようです。

“research and development of pumps”で「ポンプの研究開発」と表現しています。

“research and development”で「研究開発」。覚えておきたい表現です。

“will be transferred”で「移転する予定です」と訳しています

正確には、「移転されることになっている」という感じでしょうか。受身形になっていますね。

Research and development for zero-emission aircraft is already taking off in the United States and Europe with an eye on the 2030s, when the current fleets of large passenger planes will start nearing their decommissioning.
ゼロエミッション航空機の研究開発は、現在の大型旅客機の航空機たちが廃止措置に近づき始める2030年代に向けて、米国とヨーロッパですでに始まっています。

ゼロエミッション航空機(zero-emission aircraft)の研究開発は、現在の大型旅客機の航空機たちが(the current fleets of large passenger planes)廃止措置(decommissioning)に近づき始める2030年代に向けて(with an eye on the 2030s)、アメリカとヨーロッパですでに始まっています(is already taking off)

ゼロエミッション(二酸化炭素排出ゼロ」という意味。

そのゼロエミッション航空機の開発は、欧米ではすでに始まっている。

現在の大型航空機の引退の時期が2030年代に予定されているので、それらに変わる航空機は、ゼロエミッションの航空機になるだろうということです。

“the current fleets of large passenger planes”で「現在の大型旅客機の航空機たち」と訳しました

“fleets”は「船団」とか「航空隊」とかいう意味です。

ここでは、「たくさんの航空機たちの集団」という意味なので、「航空機たち」と訳しました。

“decommissioning”で「廃止措置」と表現しています。

“decommission”で「廃止する、退役させる」という意味の動詞。

名詞のような見た目の単語ですが、動詞です。

“is already taking off”で「すでに始まっている」と表現しています

“already”は現在完了形とともに使うことが多いですが、ここでは現在進行形とともに使っています。

“take off”は「離陸する」という意味で使うことが多いです。

飛行機の話ということもあって、「始まっている」というのを”take off”を使って表現しているんだと思います。

European aviation giant Airbus aims to commercialize a hydrogen-powered aircraft by 2035.
ヨーロッパの航空大手エアバスは、2035年までに水素航空機の商業化を目指しています。

ヨーロッパの航空機大手(European aviation giant)のエアバスは、2035年までに水素航空機の商業化を目指している(aims to commercialize)

実際に、ヨーロッパの航空機大手のエアバスは、2035年までに水素を燃料とした航空機の商業化を目指している。

これから、十数年後には、水素を燃料とした飛行機が飛ぶということです。

“aims to commercialize”で「商業化を目指している」と表現しています。

“commercialize”は「商業化する」という動詞。

“aim to ~”は「~を目指す」という熟語です。

今日は、オリンピックの話題から外れて、水素航空機の話でした。

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

こうぷー

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