僕は、昨年の8月26日から断酒生活を続けています。
それ以前にも、慢性膵炎で入院後4年間はお酒をやめていましたし、その後、隠れ飲みをしていても、約半年間は断酒していたり、というようなことは続けていました。
でも、慢性膵炎後の4年間はお酒の怖さや依存について全く知らない状態での断酒でした。
ただただ、慢性膵炎の再発が怖いから、お酒に手を出せなかっただけです。
ですから、4年経った後に、「実は飲んでも大丈夫なんじゃないか?」と思って隠れ飲みを始めてると、再飲酒に一直線でした。
何度か家族に見つかり、専門病院にも行って、お酒をやめるようにと言われるのですが、ダメでした。
結局、隠れ飲みは合計4年の間続いていて、なかなかやめ続けることはできませんでした。
そういった意味で、今回の断酒はお酒の怖さや依存についてよく知ってから、始めて1年以上断酒をしているわけです。
今日で、断酒に日数は、484日。
1年と約4か月になろうとしています。
今日は、最近、僕がお酒に対してどんな感じで思っているかについて書いてみようと思います。
普段はあまり意識しないようになってきた
最近、お酒のこと自体をあまり考えなくなってきました。
断酒を始めた当初は、良くも悪くも1日のうちで何回も、頭の中ではお酒のことが巡っていたように思います。
お酒を飲めなくなると、いわゆる簡単なストレス解消ができなくなるので、何かお酒以外のことに目を向けざるを得ません。
例えば、簡単なもので言えば、お酒の代わりになる、甘い物や炭酸飲料。
もうちょっと健康的なストレス解消で、スポーツや読書、テレビや映画の視聴。
いずれにしても、お酒が気になるのを別のものでカバーしているような感じです。
でも、1年を超えたあたりから、お酒に対する意識自体が薄れてきているように思います。
それまでは、意識しているのを他のもので上塗りしているイメージ。
最近は、その意識自体がなくなってしまっているイメージ。
こうなってくると、かなり断酒は楽になってきました。
ムリする必要がありませんから。
僕は、生まれてこの方タバコを吸ったことがありません。
ですから、タバコを吸いたいという欲求はもともとありません。
その感覚にだんだん近づいているように思います。
頭のキレもよくなったように思う
特に断酒期間が1年を超えてからは、頭のキレが良くなったように思います。
もちろん、もともと、すごく頭がいいわけではないのですが…。
会社の会議などに参加していても、いろんなことに気付くようになりました。
そして、積極的に発言したり、アイディアを出したりもしています。
今から考えると、お酒を飲んでいた時は、飲んでいるときはもちろん頭がぼやけています。
さらに、お酒を飲んでいないときでも、頭の中に薄い霧がかかったような感じだったような気がします。
それが、1年を超えたあたりから、霧のようなものがなくなったように思います。
ミスや間違いも無くなりました。
さらに、いろんなことを先回りして考えられるようにもなっています。
もともとのポテンシャルの問題はあるかと思いますが、持てるポテンシャルを最大限生かせてるんじゃないでしょうか?
最近は、自分の思考の状態を客観的に見て、そんな気がしています。
でも、やっぱり注意は必要
ならば、もう断酒を続けることになんの心配もないか?というとそんなことはありません。
やっぱり、注意は必要だと思っています。
以前、このブログでも書いていますが、僕はちょっとした油断で再飲酒を始めてしまっています。
それは、6か月断酒をしているときに、海外出張をした際でした。
飛行機に乗って自分の席に着くと、キャビンアテンダントさんがウェルカムドリンクを持ってきました。
それは、シャンパンとオレンジジュースでした。
その時、僕はほとんど無意識にシャンパンに手を伸ばしてしまったのです。
もう、1度飲んでしまえば、そのあとは再飲酒・隠れ飲みに一直線です。
結局、毎日家族に隠れてお酒を飲むようになってしまいました。
そんなことにならないためにも、やっぱり注意は必要です。
お酒はちょっとした油断に潜り込んできます。
だから、常にお酒に手を伸ばすようなことがないように注意を払わなければいけません。
お酒を見ると蘇ってしまう
これまで書いてきたとおり、普段お酒を意識することはなくなってきました。
でも、テレビや映画などでお酒を飲んでいるシーンを見ると思い出しますね。
お酒を飲んでいた時の感覚を…。
コマーシャルもきついです。
まぁ、コマーシャルは飲んでもらうために作っているのですから、おいしそうに見えますよね。
さらに、外国の映画やドラマでもお酒を飲むシーンはよく出てきます。
SUITSでは、夜の場面や何かが解決したりすると、事務所の部屋でウィスキーやビールをよく飲んでいます。
Game of Thronesでは、いつでもどこでもワインばっかり飲んでいます。
そんなシーンを見たり、コマーシャルを見たりすると、お酒に対する思いが蘇ってきます。
不思議なことに、その時には、かなりリアルに味を思い出してしまいます。
ワインの味だったり、ビールの味だったり、シャンパンの味だったり…。
脳が覚えているんですよね。
味と飲んだ後にくる、あのほわっとした感覚…。
これは多分一生消えないんだと思います。
そこが、吸ったことのないタバコに対する感覚と違うところだと思います。
そして、そこが僕にとって、とても危ないところなんだと思います。
まとめ
今日は、断酒を始めて1年4か月ほど経過した、最近の僕の飲酒欲求の状況などについて書いてきました。
これまで書いてきたとおり、最近僕は飲酒欲求がない状態で過ごせています。
普段は、お酒のことをほとんど何も意識しないような状態です。
これは、断酒を続けるのにはとても楽です。
頭の中にお酒ということが存在しませんから。
それに、断酒期間が1年を超えてからは、頭のキレもよくなったように思います。
いろんなことに気付いたり、ミスや失敗も少なくなりました。
仕事でも先回りして、問題解決できるようになったりしています。
でも、僕がお酒のことを完全に忘れてしまったわけではありません。
ひょっとしたことで、お酒に手を伸ばしてしまう可能性もあります。
本文でも記述しましたが、前回はほとんど無意識にお酒に手を伸ばし、再飲酒に走ってしまいました。
そんなことがないように、これからも毎日注意して、断酒を続けていこうと思います。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
こうぷー
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