僕は、去年(2019年)の8月26日から断酒を始めて、今日で393日(2020年9月21日現在)になります。
これまで、それなりに、いろんな苦労をしながら、1年以上断酒を続けてきました。
一方で、それ以前の4年間は、僕はなかなか断酒を継続することができませんでした。
今回、断酒が1年続いてきたことで、僕なりに「断酒を続けるために、本当に必要なことは何か?」と思うことがいくつかあります。
今日は、実際に断酒1年を継続している僕の考える、「お酒をやめるために本当に必要なもの」について書いてみようと思います。
お酒を飲んで起こしたことに対する深い反省
まず、必要だと思うのは、お酒を飲んで起こしたいろんなことに対する深い反省の気持ちです。
これがないと、やっぱり、お酒をやめ続けることはできないと思います。
また、反省をしていても、その度合いが浅いとなかなか難しいと思います。
自分がやったことがどのようなことだったのか、その時どんな気持ちでそのようなことをやっていたのか…。
現在、そのことに対してどのように考えるのか…。
お酒を飲んでいたときは、だいたい自分勝手で自己中心的な考え方をしていたはずです。
特に、お酒で問題をいろいろ起こしてきた人は…。
まずは、そのことを自分自身で深く反省する必要があります。
そして、自分がやってきたことの酷さを徹底的に自覚する必要があります。
このようなことを、本当の意味で自覚することによってはじめて、断酒をしなければならないと心の底から思うことができるのだと思います。
ですから、まずは、お酒を飲んで自分がやってきたことを振り返り、徹底的に反省する必要があると思います。
とはいえ、いきなりお酒をやめるにあたって、深く反省するというのはとても難しいです。
だいたい、人は自分がやっていることはそんなにひどくないと考えるものです。
ですから、何度も何度も考える必要があると思います。
- 自分はなぜお酒を飲んできたのか?
- どんな迷惑や心配を周りにかけてきたのか?
- 嘘や隠しごとをしてきたんじゃないのか?
- 自分が逆の立場だったら、自分がやってきたことは許せるのか?
などなど…。
これらのことを何回も思い返して、「やっぱり自分はお酒を飲んではいけない」と心から思えるようになる必要があると思います。
お酒をやめられないのはなぜかという知識
お酒をキチンとやめるためには、なぜお酒はやめられないのか?という知識があることも必要です。
簡単に言うと、お酒をやめられないのは、脳の機能が壊れてしまっているからです。
脳の機能が壊れてしまって、コントロールができなくなってしまっているのです。
「お酒をやめることができないのはなぜか」というメカニズムを理解していると、お酒をやめることがいかに難しいのかということがわかります。
そして、お酒をやめることは簡単なことではことを知っているがゆえに、結果的にお酒をやめやすくなると思います。
何事においても、問題に対処するためには、その問題について理解することが必要です。
- その問題の何が難しいのか?
- どんなことに気をつけないといけないのか?
- その対処方法はどんなことがあるのか?
そんなことを知っていれば、いざお酒を飲んでしまいそうになった時にも対処できるかもしれません。
孫氏の兵法にもあるように、「彼を知り己を知れば百戦殆からず」です。
そのためにも、「お酒をやめられないのはなぜか」ということを知ることは、重要だと思います。
もう二度としたくないというつらい経験
お酒をずっとやめるためには、もう二度としたくないと思うような経験をしていることも、お酒をやめるということにとても有利に働くと思います。
- 連続飲酒(お酒を飲むのを止められなくなって、ずっと飲み続けること)で、本当にしんどい思いをした
- 離脱症状がひどくて本当にしんどかった
- とても怖い幻聴、幻覚を見てしまった
- 周りの人たちに本当に迷惑をかけてしまった
- お金を使い果たして、何も買えないような日が続いた…
このような、ひどい経験は、一般的には、人生においてもちろんしないほうが、いいと思います。
でも、こと断酒を続けるためには、このような二度としたくないと思えるような経験は、逆に良い方向に働くことがあります。
当然のことですが、お酒を再び飲むと、あの嫌な経験再びしないといけないかもしれないという恐怖が、飲酒をとどまらせてくれるからです。
僕は、4年間お酒がやめられなかった時期には、そのような経験が全くありませんでした。
それがゆえに、一旦断酒生活に入っても、お酒をやめたいという気持ちがとても軽かったと思います。
そのせいで、ちょっとしたスキにお酒を再び飲んでしまって、そこから元のお酒を飲む生活に戻ってしまうということを何度も繰り返しました。
そのようなことにならないためにも、断酒のに限っては、嫌な経験は、ないよりはあったほうが、断酒を続けることにとても有利に働くこともあると思います。
僕の場合も、この1年間は、とてもつらい思いをしながら、断酒を続けることになりました。
そして、もう、同じような思いを二度としたくないと思っています。
この思いがあるので、今は、より強く断酒を継続したいと思っています。
だから、何度も言うように、つらい経験は、もちろんないほうがいいのです。
でも、こと断酒に関しては、嫌な経験もあればあったで、断酒継続にはよい方向に働くと思います。
もう飲んではいけないという諦め
お酒をやめ続けるためには、お酒に対するある種の諦めも必要です。
僕もそうだったんですが、お酒をやめなければならないということを突き付けられた時には、考えられないような絶望にさいなまれます。
「もう、あの大好きだった一生お酒を飲めないんだ…。」
この先の人生、何も楽しみが何にもなくなってしまったかのように思います。
それは、まさしく、絶望という言葉がぴったり当てはまるような感覚です。
だから、少しの期間、お酒をやめることができた後にも、
「今度こそは、上手に飲めるんじゃないか?」
「もう、体は健康に完全に戻ったから、少しなら飲んでも大丈夫なんじゃないか?」
などと思って、何度も何度も繰り返して、元のようにお酒を飲む生活に戻りたくなってしまいます。
そして、もれなく数えきれないほどの人が、お酒を飲んで問題を起こしてしまう生活に戻って行ってしまいます。
でも、これまでも何度も書いているように、アルコールに依存するようになっている人は、すでに脳のコントロール機能が壊れています。
ですから、体が健康に戻ったところで、この脳のコントロール機能は、現在の医学では決して戻りません。
だから、また、元の通りお酒にコントロールが効かなくなって、問題が発生してしまうことになります。
何度やっても、結局うまく飲めることは決してないのです。
だから、お酒をやめるほか解決方法はないのです。
このように、お酒にとらわれ続けないためには、お酒をやめ続けるためには、お酒に対する諦めが必要です。
もう、治らない病気にかかったのと同じですから、お酒を上手に飲むなどということは諦めましょう。
お酒が止まらなくなった人が、健康になったあと、上手に飲もうとするのは、過去にさんざん、いろんな人が試してきています。
そして、すでにことごとく失敗に終わっています。
成功したという人の話を聞いたことがありません。
あなたが、その第1号になる確率は、ほとんど限りなく0%です。
ですから、すっぱりあきらめて、お酒のない生活を目指すようにしたほうがいいと思います。
以前とは違う人生にするために、生まれ変わる努力
お酒を長くやめ続けるためには、自分の人生を今までと違った人生にする必要があると思います。
今まで、人生をお酒中心で過ごしてきたのですから、それに代わるものがあったほうが、お酒をやめ続けやすいです。
そして、断酒を続けていると、人生に対するいろんな考え方も変わってきます。
例えば、自己中心的だった考え方も、周りの人に対する気遣いができるようになってくると思います。
今まで、見えていなかったことが、見えるようになると思います。
そのような生活を続けるためにも、以前とは違う生まれ変わった自分になる必要があります。
僕の考えでは、お酒にとらわれる前の、元の生活に戻っただけでは、断酒を続けるためには十分ではありません。
何故なら、元の同じ生活に戻っただけなら、また再び同じ道を歩んで、お酒におぼれてしまうかもしれないからです。
そうではなくて、新たな、お酒とは無縁の新しい生活を作っていく必要があると思います。
そうすることによって、お酒の必要のない新しい人生が切り開かれていきます。
その生活が充実し、楽しく、価値のあるものであれば、もう生きていく上でお酒は必要なくなるはずです。
そこまでくれば、ムリなく安定して断酒を継続することができると思います。
だから、生まれ変わるという努力が必要だと思います。
以前とは全く違う、新しい人生を生きていくのです。
まとめ
今日は「お酒をやめるために必要なもの」について書いてきました。
お酒をやめ続けるためには、
- 深い反省
- お酒に関する知識
- もう二度としたくないというような経験
- お酒に対する諦め
- 新しい人生への努力
が必要だと書いてきました。
大好きだったお酒をやめ続けるためには、いろんな努力がやっぱり必要です。
それだけお酒をやめ続けるというのは、なかなか難しいことなのです。
でも、お酒のない生活は、今までお酒にとらわれておぼれていた生活とは違った、新たな生きがいのある生活を送ることができます。
お酒を飲んでいたころの自堕落な生活を脱して、お酒のない充実した生活を送りたいと思います。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
こうぷー
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