【断酒の現実】お酒をやめる理由【なぜお酒をやめないといけないのか?】

断酒、禁酒、お酒

お酒はうまく付き合ってさえいれば、リラックスできるし、楽しく過ごせるし、いいものです。

でも、お酒に依存したり、のめり込んだりしてしまうと、お酒にまつわる、いろいろな問題が出てきます。

健康に問題が出てきたり、人間関係に問題が出てきたり、ひどい場合には暴言や暴力の問題がおこることもあります。

そのような問題が起こるようになると、周りの人から、お酒を控えるように言われたり、自分自身でも、「お酒をやめなければならないのかな?」と思ったりするようになると思います。

一方で、そうは言われても、自分自身では、お酒の飲み方にそんなに問題があるとは思わないし、「たまたま1回起こったことで、そこまで言われなくても…。」と思ったりします。

(実際には何回も繰り返していることが多かったりしますが…。)

では、どのような状態になったら、お酒をやめることを考えないといけないのでしょうか?

また、基本的にお酒を控えるのではなくて、やめなければならない理由は何なんでしょうか?

今日は、お酒をやめる理由について書いてみようと思います。

お酒をやめないといけないと思う原因があるはず

少しでもお酒をやめようと思うようなことがある人には、お酒をやめなければならないと考える理由があるはずです。

例えば、次のようなものが考えられます。

  • お酒を飲むと人が変わったようになって、暴言を吐いてしまう
  • 飲みだしたらとことんまで飲まないと気が済まなくて、いつも午前さまになってしまう
  • 飲んでいる途中から記憶が飛んでしまって、翌朝何も覚えていない
  • 健康診断で肝臓の数値がすごく悪くなっていっている

お酒をやめないといけないと考える理由には、いろいろなことが考えられますが、いずれの場合も、お酒を原因として問題が発生していることには間違いありません。

一般的に何事においても、何か問題が発生すれば、その原因を突き止めて、その原因を改善することで問題は解決していきます。

お酒に関しても全く同じで、お酒が原因でいろんな問題が発生しているのであれば、基本的には、その原因であるお酒の飲み方をどうにか改善して問題を解決しなければなりません。

問題のあるお酒の飲み方のパターン

最初に書いた通り、お酒を飲むときに、お酒の飲み方にきちんとセーブが効いていれば、何の問題もありません。

また、きちんとお酒の飲み方にきちんとセーブが効いていれば、いろんな問題も起こらないと思います。

でも、何らかの形でお酒の飲み方にセーブが効かないために、問題が発生することになります。

お酒の飲み方で問題のあるとされる飲み方には次のようなパターンがあります。

飲みだしたら止まらない

毎日、お酒を飲まなくても大丈夫なのだけれども、一旦お酒を飲みだすと、とことんまで飲まないと気が済まないタイプの人がこれです。

「毎日お酒を飲まなくても大丈夫。すなわちお酒に対するコントロールが効いているので、そんなに問題がないでしょ。」と考えがちですが、やっぱり、お酒を飲む量をコントロールできないのは、問題があります。

毎日飲むのをやめられない

毎日お酒を飲んでしまうのだけれども、飲む量はコントロールできている。

でも、今日はお酒を飲むのをやめようと思ってもやめられずに、ついつい手が伸びてしまうというのがこのパータンです。

僕は、このタイプでした。

「毎日飲んでいるけど、お酒を飲む量のコントロールはつけられているのだから、問題ないよね。」

とこれまた考えがちですが、お酒を飲まない日を作れないというのは、やっぱりコントロールが効いていないと考えられます。

 

毎日飲むし、止められない

毎日お酒を飲むのもやめられないし、一旦飲み始めたら、とことんまで飲んでしまうというパターンです。

周りから見れば、これはさすがにお酒の飲み方に問題があると思いますが、それでも当の本人は「やめようと思えば、お酒を飲むのをいつでもやめられるから、問題ない。」と考えている場合が多いです。

でも、実際にはお酒を飲むのも、量をコントロールすることもできなくなってしまっています。

なぜお酒を飲むのをやめられないのか?

お酒を飲んでいる人、なかでも、お酒のコントロールが効かなくなっている人にとっては、「お酒をやめる」ということは、絶望的なことです。

そんなことは到底考えられません。

お酒を飲んでいる人にとって、自分のお酒の飲み方に問題があると認めるということは、お酒を飲めなくなるということに直接的につながります。

だから、なかなか自分がお酒のコントロールができていないということを、認められません。

そうなると、「大好きなお酒を、もう一生飲めなくなるのではないか?」、

そして「今後の人生、何も楽しいことがなくなってしまうのではないか?」という風に思考が働きます。

お酒が大好きな人にとっては、そんなことは考えられないので、「自分の飲酒の仕方は、少し問題があるかもしれないけど、ちょっと飲む量をセーブできれば大丈夫」という風に考えたくなります。

そんな風に考えてしまうので、結果として「お酒をやめる」という選択肢を選びたくありません。

すなわち、お酒をやめられないのです。

でも、一旦飲みだすと止まらないとか、毎日飲まずにはいられないとかいうのは、お酒を飲むことにコントロールがつけられていないので、何らかのコントロール障害が起こっているということは間違いありません。

それに加えて、人間関係や健康などに問題が出ていれば、なおさらです。

アルコール依存症の疑いのチェック

アルコール依存症の疑いがあるかどうかのチェック方法には、いろんな方法がありますが、中でも最も簡単な方法が「CAGE」というチェック方法です。

次の4つの質問に答えてみてください。

CAGE
  1. 飲酒量を減らさなければいけないと感じたことがありますか
  2. 他人があなたの飲酒を非難するので気にさわったことがありますか
  3. 自分の飲酒について悪いとか申し訳ないと感じたことがありますか
  4. 神経を落ち着かせたり,二日酔いを治すために, 「迎え酒」をしたことがありますか

いくつ当てはまる項目があったでしょうか?

このうち2つ以上当てはまる場合には、アルコール依存症の可能性があるといわれています。

このように、世間一般で考えられているよりも、アルコール依存症の疑いの基準はものすごく低いです。

そのほかにも、アルコール依存症を判定する少し詳細なテストでは、新久里浜式テストなどもありますので、時間があったら、試してみてください。新久里浜式アルコール症スクリーニングテスト/新KAST

いずれにしても、「アルコール依存症の疑いがかからない飲み方」というのは、お酒が大好きな酒飲みからすると、相当少ない量の飲酒で、全く周囲や自分自身に問題が起こっていないような飲酒です。

お酒をやめないといけない理由

お酒の飲み方に問題のある人が、基本的にお酒をやめないといけない理由は、

お酒の飲み方に問題がある人は、脳の中の飲酒をコントロールする機能が壊れてしまっているからです。

そして、一旦、脳の中の飲酒をコントロールする機能が壊れてしまうと、それ以降、飲酒のコントロールを効かすことができなくなってしまうからです。

要するに、脳の機能が壊れてしまっているので、もう二度と飲酒に対するコントロールを効かすことができなくなっているのです。

そして、その機能は、現在の医学では治すことはできないといわれています。

さらに、お酒を飲むことで、人間関係や、健康などに問題を起こしてしまっているのであれば、なおさら、お酒をやめるしかありません。

これまでにも書いてきた通り、お酒をやめなければならない当人にとっては、お酒をやめなければならないということは絶望的なことです。

ですから、自分がお酒のコントロールができなくなってしまっているということを、なかなか認めようとはしません。

でも、お酒を飲むことによって、実際に何らかの問題が生じているのであれば、お酒の飲み方を変えるしかありません。

そして、脳の飲酒をコントロールする機能が損なわれているのであれば、そのお酒の飲み方を変える方法としては、断酒をするしか方法はないのです。

お酒をやめるためには

お酒をやめるためには、当然なことではありますが、まずはとにかくお酒を飲まないようにするしか、方法はありません。

お酒の代わりに炭酸飲料を飲むのでもよいですし、甘いものを食べるのでもいいです。

とにかく何とかして、お酒を飲まない日を1日1日積み重ねるしかないのです。

より具体的な方法については、僕の別のブログでも書いていますので、時間があれば、是非、読んでみてください。

まとめ

今日は「お酒をやめる理由(どうしてお酒をやめないといけないのか?)」について書いてきました。

端的に言えば、「お酒で問題が発生しているのであれば、その原因であるお酒をやめるしかないですね。」ということです。

でも、当の本人はだいたいお酒のコントロールが効かない時点で、お酒に依存してしまっているので、なかなか自分の飲酒が問題があるということを認めようとはしません。

しかし、お酒に依存してしまっている時点で脳のコントロールする部分が壊れてしまっている可能性が高いので、お酒をやめるしかないという結論です。

お酒をやめなければならない当人にとっては、とても厳しい結論なんですが、逆にお酒にさえ、とらわれなければ、お酒をやめることでのメリットもたくさんあります。

ですから、できればお酒とは縁を切って、新たな人生を歩んでいくことができればよいと思います。

今日も最後まで読んでくださってありがとうございました。

こうぷー

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