
断酒が続かないのは、
「意志が弱いからだ」と
よく言われます。
実際、私自身も、
最初はそのように思っていました。
やめようと決めても、
しばらくすると、また飲んでしまう。
そのたびに、
どうしてこうなってしまうのだろう、と
感じていました。
でも、
何度か失敗を繰り返す中で、
少しずつ、
違う考え方をするようになりました。
本当に断酒が続かない理由は、
意志の弱さなのだろうか。
それとも、
別のところに原因があるのではないか。
私は慢性膵炎になり、
お酒をやめなくてはならなくなりました。
一度は4年間続いたのですが、
その後、断酒はしばらくうまくいきませんでした。
仕事や人間関係のストレス、
日々の小さな不満や疲れ。
そういったものを、
お酒でやり過ごしていた自分にとって、
「飲まない」という選択は、
思っている以上に難しいものだったのです。
そして、
やめては飲み、
やめては飲みを繰り返す中で、
ようやく一つ、
分かってきたことがあります。
それは、
断酒が続くかどうかは、
意志の強さの問題ではないのではないか。
もしそうだとしたら、
これまでの考え方は、少し違っていたのかもしれません。
この記事では、
これまでの失敗と経験をもとに、
断酒が続く人と続かない人の違いについて、
私なりに整理してみたいと思います。
なお、断酒の各時期ごとの変化については、
こちらの記事でまとめています。
断酒が続かないのは「意志が弱いから」なのか
断酒が続かない理由については、
「意志が弱いからだ」
と言われることが多いと思います。
実際、私自身も最初はそう思っていました。
やめると決めたのに、
また飲んでしまう。
それを繰り返していると、
「自分は意志が弱いのではないか」
と考えてしまいます。
周りから見ても、
そう見えるのかもしれません。
やめると決めたことを守れていない以上、
そう言われても仕方がない部分もあります。
でも、
何度も同じことを繰り返す中で、
少しずつ違和感のようなものが
出てきました。
本当にこれは、
意志の強さだけの問題なのだろうか。
もしそうであれば、
何度もやめようとしている人が、
ここまで繰り返し失敗するだろうか。
むしろ、
もっと別のところに、原因があるのではないか。
そんなふうに、
考えるようになっていきました。
なぜ私は何度も断酒に失敗したのか
私自身、
これまで何度も断酒に失敗してきました。
やめようと決めても、
しばらくすると、また飲んでしまう。
その繰り返しでした。
実際、断酒を始めた直後は、
想像しているよりも大きな変化があるわけではありません。
では、なぜ続かなかったのか。
今振り返ると、
理由ははっきりしています。
私にとってお酒は、
ただの嗜好品ではなかったからです。
仕事や人間関係のストレスを和らげて、
気分をリセットするためのもの。
嫌なことがあっても、
お酒を飲んで、好きなテレビを見ていれば、
とりあえずその時間は、
楽な状態でいられる。
つまり、
お酒は「ストレスを処理する手段」になっていました。
そうなると、
「飲まない」という選択は、
単にお酒をやめるということではなく、
ストレスの逃げ道を一つ失うことになります。
当然、
簡単に続くはずがありません。
頭では「やめた方がいい」と分かっていても、
現実には、
「飲んだ方が楽になる」状況が続いていた
のだと思います。
だから、
やめようとしても続かなかった。
それは意志が弱かったというよりも、
そもそも置かれていた状況が、
続けられる状態ではなかったのだと思います。
お酒は単なる嗜好品ではなかった
断酒に何度も失敗してきた中で、
一つはっきりしてきたことがあります。
それは、
自分にとってお酒は、
単なる嗜好品ではなかった
ということです。
一般的には、
お酒は「好きだから飲むもの」として扱われます。
もちろん、
そういう側面もあります。
でも、
少なくとも私の場合は、
それだけではありませんでした。
お酒は、
- ストレスを和らげる
- 気持ちを切り替える
- 嫌なことを一時的に忘れる
そういった役割を
持っていました。
言い方を変えれば、
自分の状態を保つための手段
だったのだと思います。
だからこそ、
「飲まない」という選択は、
ただ楽しみを一つ減らすということではなく、
自分を支えていた仕組みを
手放すことでもあった
のだと感じています。
そう考えると、
断酒が続かなかったのは、
無理もないことだったのかもしれません。
表面的には、
「お酒をやめる」という話ですが、
実際には、
その人がどうやって日々を乗り切っているのか
という問題に近い。
そこが変わらない限り、
意志の力だけで続けるのは、
やはり難しいのだと思います。
断酒が続かなかった本当の理由
ここまで振り返ってみると、
断酒が続かなかった理由は、
単純にお酒の問題だけではなかったように思います。
もっと根本的なところで、
自分がどう生きていきたいのかが、
はっきりしていなかった。
それが大きかったのではないかと、
今は感じています。
当時の私は、
日々のストレスや不満を、
その場しのぎでやり過ごしながら、
なんとなく毎日を過ごしていました。
嫌なことがあれば飲む。
少し楽になって、また次の日を迎える。
その繰り返しです。
でもその状態では、
お酒をやめた先に、
どんな生活があるのかが見えていませんでした。
つまり、
「やめた後の人生」が、
自分の中に存在していなかった。
断酒を続けた先にどんな変化があるのかは、
実際に続けてみて初めて見えてくる部分もあります。
それでは、
やめ続ける理由が弱いまま、
目の前の楽な選択に戻ってしまうのも、
無理はなかったのだと思います。
逆に言えば、
断酒が続くかどうかは、
「お酒をやめる」という行為そのものではなく、
その先にどんな生き方をしたいのかが、
自分の中で定まっているかどうか。
そこに大きく関係しているのではないかと、
今は思っています。
だからこそ、
断酒は単なる習慣の問題ではなく、
生き方の問題に近いものなのではないか。
そう考えるようになりました。
なぜ今は断酒が続いているのか
では、
なぜ今は断酒が続いているのか。
特別に意志が強くなった、
という感覚は正直ありません。
むしろ、
以前と大きく変わったのは、
自分の生き方に対する考え方
だったように思います。
いろいろな出来事が重なり、
自分の人生について、
深く考えざるを得ない状況になりました。
何を大事にして生きるのか。
どういう人生を送りたいのか。
誰かにどう見られるかではなく、
自分がどうありたいのか。
そういうことを、
これまでよりも真剣に考えるようになりました。
その中で、
お酒を飲んでいた頃の生活と、
飲まない今の生活を比べたときに、
少しずつ、
飲まない方が、自分にとって自然で、
納得できる生き方だと感じられるようになってきた。
それが、
一番大きかったと思います。
やりたいことに時間を使える。
考えたいことを、落ち着いて考えられる。
自分で選んで、自分で引き受ける。
そういう感覚が、
少しずつ積み重なっていきました。
だから今は、
無理に我慢しているというよりも、
「その方がいい」と思える選択を、
自然にしている感覚に近い
のだと思います。
この感覚は、
断酒を続ける中で少しずつ変わってきたものです。
結果として、
断酒が続いている。
そう考えると、
やはり断酒は、
意志の強さというよりも、
生き方そのものに関係しているのではないか。
そんなふうに感じています。
断酒が続くかどうかは「メリット」で決まる
ここまで書いてきたことを整理すると、
断酒が続くかどうかは、
意志の強さというよりも、
自分にとって、どちらにメリットを感じるか
で決まるのではないかと思っています。
人は基本的に、
自分にとって良いと感じる方を選びます。
逆に、
無理をしているものは、
長くは続きません。
お酒を飲んでいた頃の私は、
ストレスを和らげる、
気分をリセットする、
そういったメリットを、
お酒に感じていました。
だから、
やめようと思っても続かなかった。
でも今は、
飲まない方が、
自分にとって落ち着いて過ごせる。
納得できる時間を使える。
そう感じられるようになりました。
つまり、
「飲まない方がいい」と
自分の中で納得できている状態
になっているのだと思います。
だからこそ、
無理をしている感覚はあまりなく、
結果として、
断酒が続いている。
断酒は「生き方の問題」だと思う
そう考えると、
断酒は単なる習慣の問題でも、
意志の問題でもなく、
その人がどう生きていきたいのか、
という生き方の問題に近いもの
なのではないかと思います。
どんな人生を送りたいのか。
何に時間を使いたいのか。
何を大事にしたいのか。
そういったことが定まってくると、
選択も、
少しずつ変わってくる。
その結果として、
断酒が続くようになる。
そんな順番なのではないかと、
今の私は感じています。
まとめ
断酒が続くかどうかは、
意志の強さだけでは決まらない。
むしろ、
お酒をやめた方がいいと、
自分の中で納得できているかどうか。
そして、
その生き方の方が、
自分にとって自然で、
メリットがあると感じられるかどうか。
それが、
一番大きいのではないかと思っています。
このように考えてくると、断酒は、
お酒をやめるという行為ではなく、
自分がどのように生きていくかを選ぶこと
なのかもしれません。
断酒の各段階での変化については、
こちらでまとめています。




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